ウッドデッキ塗装・メンテナンスについて

~ウッドデッキを快適にお使い頂くために~

ウッドデッキが傷む一番の原因は水

私が管理事務所に勤務していた際に、私の上司が管理地内の別荘に異常が無いか巡回中に、デッキ板が腐って踏み抜け4mの高さから落ちた事があります。

この時は大きいリュックを背負っていた為それがクッションとなり、幸いにも頭は打たなくて済んだのですが足を骨折してしまいました。

私も安全と思って足を置いた木(根太)が折れて、落ちたたことがあります。
私の場合は1mの高さでしたので幸いにもかすり傷程度で済みました。

※この様になったら本当に危険です。ウッドデッキに傷みが見え始めましたら、本当に早めにご相談頂くことをお勧めいたします。

話は戻りまして、どうしてこうなってしまうのかというと、そのウッドデッキが傷む一番の原因は水です。


ウッドデッキが傷む流れ

一般的にウッドデッキの構造は↓この様になっています↓

ウッドデッキ塗装・メンテナンス

そこに雨や雪が降りかかり水が侵食して傷みが出てきます。
最初は床板↓

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※ウッドデッキ床板が傷んで腐れば踏み抜けることがあります↓

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次はその下の横木(根太)↓

※デッキの床板を支える横木(根太)が傷んできたら、床板が無事でも踏めばミシミシ音がして沈みます。

そして次にいよいよ横柱(この図の場合は桁)↓が傷み

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そしてその下の柱(床束)が傷みます。

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その下の横柱(桁・床梁)や縦柱(床束)まで傷みが来てしまうと、補修が困難になります。

※床板が傷んだら次は桟木・桁・床梁・床束の順番で傷むという事では必ずしも無く、柱の太さや雨の当たり具合によって傷み具合は違ってきます。

一般的に大方の建築会社は「そこまで傷みが来たら全部造り直した方が良いです」と勧める筈です。
ウッドデッキは雨晒しになる場合が多く、木材で造ったデッキはどうしても傷むことは避けられません。


ウッドデッキを腐らせないための対策とは

そこでどうすれば良いのかというと、定期的なメンテナンスで傷むのを遅らせることはできます。

メンテナンス方法の一つは塗装です。

常に雨にさらされる場合は~5年に一度以上

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デッキの上に屋根(バルコニーなど上階)がある場合でも、~10年に一度程度
の塗装工事が推奨されます。

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その際にキチンとした技術者にウッドデッキの傷み具合を確認すれば、早期に以上に気が付く事が出来ます。

ただ一般的な建築会社の場合、木工事は大工、設備は設備業者、塗装は塗装職人、といった具合に全て分業になっています。

そうすると大工がウッドデッキを造り後でまとめて塗装業者が塗装するという方法になってしまいます。

この場合“デッキの床下”や“後で塗装ができなくなる箇所”は塗装がされません。

※解体時に確認するとよくわかります。

ですが当方は、大工の技術を持つものが屋根塗装、外壁塗装などの工事も行っています。

ですので(どんな場合でも必ずしも100%できる訳ではありませんが)材料に塗装してからの施工を心がけています。

ウッドデッキ塗装・メンテナンス

またデッキの塗装工事も大工技術者が直接デッキの状態を見ながら行うので、ウッドデッキの異常にも気が付きやすくなります。

安全にウッドデッキをご使用頂く為に、塗装及び早期点検ができてお得かと思います。